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職種別の集客公開 2026年11月6日

保育士の面談ヒアリング項目|届く情報と聞き足すこと

保育士の転職について調べると、「面接で聞かれる質問」の記事はたくさん見つかります。一方で、紹介会社のCAが初回面談で何を聞けば、合う園を提案できるのかをまとめた情報はあまりありません。一般的な転職面談のシートをそのまま使うと、持ち帰り仕事や行事の負担といった、保育士が本当に悩んでいる点を聞き漏らしがちです。

この記事では、申込の時点で届いている情報を前提に、面談で聞き足すべき項目を整理します。当社の保育士向け相談フォームの項目をもとに、持ち帰り・行事・園の規模の聞き方、資格の確認、30分の進め方と記録の残し方まで解説します。

面談の前に、届いている情報を読んでおく

最初にやるべきなのは、質問を増やすことではなく、すでに答えてもらった内容を聞き直さないことです。フォームに入力した内容をもう一度聞かれると、求職者は「読んでいないのかな」と感じます。当社の保育士向け相談フォームで届く項目と、面談前の読み方は次のとおりです。

当社の保育士向けフォームで届く項目と、面談前の読み方
届く項目面談前に読み取ること面談で深める点
転職したい時期どの入職月を狙っていそうか時期の理由と、早まる可能性
保有資格(保育士・幼稚園教諭・その他の資格・資格なし)提案できる求人の範囲保育士証の有無と実務経験
希望の雇用形態正社員かパートかなどの大枠勤務時間・日数の具体的な希望
就業希望の都道府県・郵便番号通勤できそうな範囲通勤手段と許容できる時間
生年月日・性別年齢に応じた経験の見立て経験年数と担当してきた年齢

逆に、今の職場の状況や転職理由はフォームでは聞いていません。当社のフォームは、広告から来た方が約60秒で入力できるよう、項目を紹介の可否の判定と連絡に必要なものに絞っています(設計の考え方は保育士紹介の求職者集客方法で解説しています)。つまり、提案の中身を決める情報は面談で聞く前提です。

面談で聞き足す5つの領域

聞き足す内容は次の5つに分けると、抜け漏れを防げます。上から順に聞くと、本人が話しやすい話題から、条件の具体的な話へ自然に進みます。

初回面談のヒアリング項目
領域聞くこと提案にどう効くか
1. 転職のきっかけ何があって相談しようと思ったか、一番変えたいこと提案の軸(譲れない条件)が決まる
2. 今の働き方の実態残業・持ち帰り・休憩・行事の負担求人票のどこを確認すべきかが分かる
3. 経験と資格園の種類、担当した年齢、担任・役職の経験応募できる求人と、評価されやすい点が分かる
4. 次の園の条件園の規模、保育方針、給与、勤務時間、通勤優先順位をつけて求人を絞れる
5. 時期と退職の段取り入職の希望月、退職の申し出の期限、担任の有無入職日の見立てが正確になる

5つ目の退職の段取りは、内定後に崩れやすい点です。確認の仕方は保育士の転職時期と紹介会社の動き方で詳しく解説しています。

POINT

条件は「全部教えてください」と聞くより、「次の園で、これだけは変えたいことは何ですか」と1つに絞って聞くほうが本音が出ます。給与と答えた方でも、話を聞くと残業の多さが本当の不満だったということは珍しくありません。

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持ち帰り・行事・園の規模の聞き方

保育士の面談で差がつくのがこの3点です。いずれも求人票の数字だけでは見えにくく、本人も「どこでもそんなものだ」と思って自分からは話さないことがあります。そのため、「ありますか」ではなく、具体的な場面を聞くのがコツです。

保育士ならではの質問例
テーマ質問の例聞き取りたいこと
持ち帰り仕事「製作の準備や指導案は、いつ書いていますか」勤務時間内に書く時間があるか。ノンコンタクトタイムの有無
行事「一番大変だった行事の前は、どんな1週間でしたか」準備の負担と、休日出勤や残業の実態
人間関係「相談しやすい先生はいますか」悩みの相手が特定の人か、職場全体の雰囲気か
園の規模「今の園の人数は、多いと感じますか、少ないと感じますか」大人数の園と少人数の園のどちらが合うか
保育方針「これは自分の保育と違うと感じた場面はありますか」のびのび系か、設定保育が多い園かなどの相性

園の規模は、働き方の違いに直結します。たとえば小規模保育は0〜2歳の少人数が対象で、職員同士の距離が近く、大きな行事は少なめになる傾向があります。一方で規模の大きい園は、職員が多く担当も分かれやすいものの、行事の規模が大きくなることがあります。どちらが良いかは人によるので、今の園で感じている良い点と悪い点の両方を聞いてから提案します。

  • 持ち帰りが負担の方には、求人側に書類の作成時間や ICT 化の状況を確認してから提案する
  • 行事の負担が理由の方には、行事の数だけでなく、準備を勤務時間内にできるかを確認する
  • 人間関係が理由の方には、見学で職員同士の会話や雰囲気を見るよう勧める
園の実態は同じ法人でも園ごとに異なります。求人票の情報だけで「持ち帰りなし」などと断定せず、求人側への確認と見学を組み合わせて伝えることが大切です。

資格の確認と、申告と違ったときの動き方

フォームの保有資格は本人の申告です。資格の有無は提案できる求人を左右するので、面談の早い段階で確認します。とくに次の4点は、選択肢だけでは分かりません。

  • 保育士証の有無:資格を取っていても登録が済んでいない場合があるため、手元に保育士証があるかを聞く
  • 幼稚園教諭のみの方:保育士資格は持っていないのか、両方持っているのか
  • 「その他の資格」の中身:子育て支援員など、何の資格を指しているのか
  • ブランクの長さ:資格はあるが現場を離れている方は、復帰への不安を先に聞く

確認の結果、申告と違っていた場合に備えて、次に何を提案するかを社内で決めておくと運用が安定します。

面談で分かったこと動き方の例
資格は取ったが未登録登録の手続きを案内し、完了の見込みを確認して求人側に伝える
保育士資格がなく無資格保育補助など、無資格で応募できる求人に切り替える
ブランクが長く不安が強いパートや補助から始められる求人も選択肢として示す
POINT

当社の送客では、年齢や資格など申告と実態の相違は非課金の対象になりません。非課金の対象は重複(期間を問わず)・電話番号が存在しない・日本国籍でない・障害者手帳の所持の4つです。だからこそ、申告と違っていた方にも提案できる求人を用意しておくことが、送客を成果につなげるポイントになります。

30分面談の進め方と、記録の残し方

保育士は退勤後や休憩中に面談を受けることが多く、長い面談は負担になります。30分を目安にするなら、次の順番がおすすめです。時間配分はあくまで目安で、話を遮ってまで守る必要はありません。

  1. 最初の3分:フォームの内容を読み上げて確認し、「ここは聞かずに進めますね」と伝える
  2. 次の10分:転職のきっかけと今の働き方を聞く(持ち帰り・行事・人間関係の具体的な場面)
  3. 次の7分:経験と資格を確認する(園の種類・担当年齢・保育士証の有無)
  4. 次の7分:次の園の条件に優先順位をつけてもらう
  5. 最後の3分:入職の希望月と退職の段取りを確認し、次の連絡日を決める

面談が終わったら、次の担当者が読んでも同じ提案ができる形で記録します。残すのは、一番変えたいこと、譲れない条件、避けたい園の特徴、次に連絡する日の4つです。とくに転職時期が先の方は、次に連絡するまでに数ヶ月空くこともあるので、この記録がそのまま再提案の材料になります。

当社の送客では、届いた方は管理画面と貴社のスプレッドシートに自動で追記され、スプレッドシートには対応状況とメモを記入する欄があります。面談の予約は申込の直後に本人がCAの空き枠から取れますが、予約しない方もいるため、その場合は電話で面談の日程を決める流れになります。予約の仕組みは面談の日程調整を自動化する方法で解説しています。

よくある質問

保育士の初回面談では、まず何から聞けばよいですか?

フォームの内容を確認したうえで、「何があって相談しようと思ったか」から聞くのがおすすめです。資格や条件から入るより本人が話しやすく、一番変えたいことが分かると、その後の質問と提案の軸が定まります。

持ち帰り仕事の有無は、どう聞くと実態が分かりますか?

「持ち帰りはありますか」と聞くと、本人が当たり前だと思っている場合に「ない」と答えることがあります。「製作の準備や指導案はいつ書いていますか」のように場面で聞くと、勤務時間内にできているかどうかが分かります。

資格の申告が実態と違っていた場合、送客は非課金になりますか?

当社の送客では、年齢や資格など申告と実態の相違は非課金の対象になりません。非課金の対象は、重複(期間を問わず)・電話番号が存在しない・日本国籍でない・障害者手帳の所持の4つです。面談で資格を確認し、無資格で応募できる求人に切り替えるなどの動き方を決めておくと安心です。

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田中 大雅
この記事を書いた人田中 大雅株式会社HADO 代表取締役

人材紹介事業の未経験から自社エージェントを立ち上げ、キャリアアドバイザー20名規模まで拡大。現在は求職者送客・人材紹介・SEOメディアなど複数事業を運営しています。本コラムでは、自社で運用している広告集客・送客・面談予約の仕組みと数字をもとに、人材紹介会社さまの集客と歩留まり改善の実務を発信します。

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